北海道の合板メーカー・滝澤ベニヤが2009年に開発した、世界唯一のカラー再生紙積層合板「Paper-Wood」。
カラー再生紙と北海道産シナ材を交互にプレスして生まれたこの素材は、ミラノで世界デビューを果たし、MoMA・Google・ルーブル美術館へと届いた。色は塗装ではなく、素材の構造そのもの。
通常の合板は木の薄板(単板)を重ねてプレスして作る。Paper-Woodは、この単板と単板の間にカラー再生紙を一枚ずつ挟んでプレスする。それだけ。しかしそれで、断面に木と紙の層が交互に現れる。
原理はシンプルだが、実現には2年の時間がかかった。紙と木の接着強度の確保、プレス圧力の調整、紙の種類・厚みの選定、木材の含水率管理。滝澤ベニヤの職人たちが試行錯誤を重ねて、断面美を安定的に再現できる素材へと仕上げた。
北海道・芦別市で創業。北海道の原生林の広葉樹を活かす、合板メーカーとしての歴史が始まる。
東京のデザインスタジオ DRILL DESIGN(林 裕輔・安西 葉子)と「合板研究所」プロジェクトを開始。テーマは「合板の可能性を広げたい」。
Paper-Woodを使った最初のプロトタイプ椅子をミラノで発表。「これは何か」「素材だけ買えないか」と問い合わせが殺到した。
建築建材展2010にてPaper-Woodを素材として正式発売。同年、グッドデザイン賞2010年を受賞。
Paper-Wood Stool が Red Dot Design Award 2012年を受賞。世界のデザイン界からの評価が定着する。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)・ヴィクトリア&アルバート博物館・Red Dot Design Museum の各ショップで販売がスタート。同年、Google本社からの特注スツール発注が入る。
世界が先に認めたこの素材を、作り手の国・日本の人にも届けたい。国内向けのECストアを開設し、個人のお客様へ直接お届けする取り組みが始まる。